「お母さん、〇〇ちゃんがこのシャーペンすごい気に入ってんって。なんかそれにママに文房具買ってもらえないんだって。だから大切にしてくれそうやからあげてもいいかなぁ」
と学校から帰ってきたら、開口一番言います。
なになに?・・・見るとそれはお小遣いで買ったであろう、センチメンタルジャーニーというキャラクターの絵が描かれたシャーペン。
「そうなん?あなたがいいならそうしたらいいよ。お母さんの持ち物じゃないからね」と半分疑問な気持ちが湧いたけどそう答えました。
その後、1週間くらいが過ぎたある日、
「お母さん、〇〇ちゃんがね、私が持ってる違うシャーペンと自分の持ってるシャーペン替えっこしようっていうねんけどどう思う?」とシャーペンをあげた女の子から提案されたという。
このときもあなたがいいならそうすればいいよ、と答えました。多少の疑問を感じながら・・・。
早速娘は翌日シャーペンの替えっこをしたようでした。それからしばらくこの話はしなかったので、どんな様子かはわかりませんでした。
しかし母の私としてはですね、なんか大人的にはたいして親しくない同じクラスの人にあげたり替えっこしたりってどうなんだろう?と思ったりしていました。
今まで一度もその同じクラスの子の話は聞いたことがなかったので、何かで仲良しになったのかな?なんでかな・・・。とふと思いつつ・・・。
確か、三つ子でご両親は忙しく、かぎっ子で家に上げるとなかなか帰ってくれないとか聞いたことがあったしな・・・。娘とは接点があるような感じでもない。
そして10日も過ぎたある日、「お母さん、〇〇ちゃんと替えたシャーペンこれやねん…」と見せてくれたのは3本セットでピンク、水色、クリームイエローとあるやつのうちの水色のでした。
「これ、3本セットのやつね。セットでたぶん200円くらいのだよね」と言う。
そうですね。あらまぁ、わかったんですね。ずいぶん割の合わない交換をしてしまったということに気づいた。
しばらく何にも言わなかったわけはこれでした。
そう、黙って要求を呑むぼやっとした女の子だと相手はわかっていて利用したというわけなんですね。
こういうこともあるだろうと思っていました。娘の気前の良さやついつい認められたと感じて、すぐに持ち物をあげたくなる性格が相手の思うつぼだということがよくよくわかった時でした。
こんなことが小学校時代は何度かありました。自分で気づいて賢くなるまで注意深く見ておかないといけないし、そのたびにこんこんと言い聞かせました。
割に合わない物々交換はよくよく考えてしましょうねと…。
今日も読んでいただきありがとうございました