発達障害である子どもが中学受験をするのはどんなメリットとデメリットがあるのか?
地元の公立中学への進学が難しい場合、または子どもの特性を生かした学校を考える場合など子どもに適した私立中学があるかどうか。
わが家の場合は、
女の子
言語性相当年齢6~10歳
動作性相当年齢5~10歳
言語表現が苦手
視覚的な刺激、分解構成が苦手
作業思考速度が遅い、処理に時間がかかる
受験時点でこのような個性がありましたので、小学校生活はなかなかうまくいかず二次障害と言えるいじめや仲間はずれなども起こり常に心配事が絶えませんでした。
そのため、我が家は中学受験をしましたが、その時に一番肝心なことを考慮していませんでした。それは、学力について考えることです。
発達障害とひとくちにいってもその子によって様々です。IQが高いけど偏りがあって苦手が集団生活に向かないタイプの人が多いと思うのですが、我が家の場合は主な検査結果は「発達遅滞」です。
全体の偏りは少なく、知的な水準が最低で68、ボーダーラインとなりますので、人の話についていくことの困難さなどのコミュニケーション能力と、書き取りや大まかな物事の理解、運動能力の偏りなどがあり、学習についてはほとんどにおいてクラスでは最下位をさまよっている状態です。
このことについて、私は非常に甘く考えていました。それは入りさえすれば何とかなるだろう…という風に思っていたからなんです。
どこの私立中学あるいは私立高校でも同じく、いったん入学すれば、それなりに学習をさせるという教育体制を前面に出し、文武両道や語学堪能を特色としている学校がほとんどです。
しかし、それについてはとことん考慮しなくてはならないと思うんです。なぜならいざ入学してみると、娘は1学期の三者面談時に担任から「家庭教師を雇ってください」と言われました。
そして2学期三者面談時には「このままの成績では進級は難しいです、公立への転校をお勧めします」と言われました。
だんだんと居場所がなくなっていくんですね。
なんとかなりそうなんか、ならないのです。
いくつもの要素がありますが、中学受験では
・学力は学校の偏差値とかけ離れていないか
・学校の特色とこどもの個性が合うか
・どんな支援があるか
・部活などの活動は可能か
などに加えて、
・体験などに来ている親子(母娘)の雰囲気が合うか
・説明会時の学校の特色はまとまっているか
・プレテストでの結果通知の文言は好意的か
今の時期何か所かの説明会やプレテストで、同じ親子(母娘)に遭遇する機会があります。
極端な例ですが、神戸のお嬢様学校と言われる女子校への見学時は、私たち母娘はまったくかけ離れた感がありました。そこは、社長令嬢や金持ちの匂いがプンプンする雰囲気でした。あまりの違和感に途中で退席したほどです。
娘が1年通った女子校はこのプンプンなタイプとそうでないタイプが真っ二つでした。伝統校とはいっても、どこも少ない子どもを取り合っている現状、学校側の思いと実際通わせてみると全然違うということも多く、転校する子どももいます。
ここで私が思う私立中学進学メリット・デメリットをまとめてみたいと思います。
メリット
・公立高校にはないカリキュラムがある
・親ともども学校に関わる機会が多い
・安定した環境がある
・中高一貫校で将来の目標が立てやすい
デメリット
・多種多様な環境の現場ではない
・詰め込み教育である
・経済的負担が大きい
・内部審査の水準を満たさない時に高校進学が難しい
以上のことを考えてから受験に挑むのが大切かなと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました