見た目にはわからないけど、学習面などで他の子に比べ明らかに遅れている…そんな娘をこのまま公立に進ませるのではなく、しっかりとサポートをしてくれる私立中学校を探したい…。
特別支援学校にもし行ってしまったなら、その後の進路が狭まり選びにくい…
かといって、公立の特別支援学級は義務教育までになります。
そこで、ふたつのこだわりを意識して、
・できれば普通の生徒の中で学ぶことができる私立中学
・発達障害を持つ子にもサポートがある私立中学
があるかどうかを考えてみました。
そして、本人が私立中学受験を望んでいるか。
まずは通っている小学校の先生に、中学校の進路について相談する。
担任の先生はたくさんの生徒と接し子どもたちの様子をよく掴んでいると思われるので、これは最優先だと思います。
先生にお聞きする内容のポイントは、
- 普通学級にそのまま進んで他の子と同じ環境でいけるかどうか
- 支援校への進学を考えるべきかどうか
最近の傾向として、中学受験については、大手学習塾が「偏差値が40以下」の学校でも隅々まで手の届く面倒見のよさや大学受験に対する最短距離などを前面に打ち出している、という方向性がみられます。
以前はそれほど偏差値の高くない学校なら、自閉症やグレーの子どもに、受験時の得点と様子、それと複数回受験させることを条件に受け入れられそうか判断し、合格とするようなケースがありました。
わたし自身が受験世代の頃にクラスで2,3人こういった、
学年あたりの人数は少なくて
学習面はそう普通の成績(そこそこといった)
といった人が、
宗教組織が設立母体となっている学校で、信仰行事などの活動などを通じ、人間形成への成就を教育に取り入れるような学校への受験をする人もいました。(関西でいうと〇〇学園などの)
しかし現在は、いわゆるゆとり教育からの矛先が変わり、私立中への中学受験が幅広い層に広がって、中難度以下の学校も力が入り、「しっかりした学習をさせます」という、「塾に通わずとも」有名大学進学を視野に入れている学校の姿勢が目立ってきています。
それこそ補習は毎日、朝テスト、定期テスト+実力テストなど常に学習をこなさせます。英検や漢検は受験必須、部活も成績によっては休学させられます。帰宅は21時を超えるのはざらで、場合によっては親が迎えに来るよう指示がでるケースまであります。これがいわゆる面倒見のよい私立中学というものです。
中学受験をさせたい親が一番重視するのが大学への進学実績で、いわゆる難関大に学校がどれだけ進学させているのか、またそれを期待していることの反映がこの「しっかり勉強させます」となります。
このような学校が多くなると以前のように、何らかの障害を持つ子どもの受け入れということに学校自体が考慮をしなくなってきている流れができているように思います。
学力面について、6年生の小学校での学習内容についていくのが難しいという状態ですと、難しくなってくるでしょうし、中1のプラスマイナスの計算がなかなかできないと文字式、方程式とその後すべての内容についていけなくなってきます。
こうなると中2以降はもう完璧にお手上げでお客様状態。成績も非常に低くなり、もしこうしたことが現実になると、受け皿的高校がない場合、教育困難校のような選択肢になってしまいます。
現実に我が家はこのような経験をしています。
(中2から公立校へ転校、この時期以降は難しいと思います)
発達障害を持つお子さんの場合、小学校の学習はなんとかついていけても、中学になると突然わからなくなる場合もあるでしょう。娘の場合は、それ以前に小学校6年の学習についていけてない状態でした。
こうしたことを考慮して、
・できれば普通の生徒の中で学ぶことができる私立中学
・発達障害を持つ子にもサポートがある私立中学
という2つのポイントを考える時に、お子さんの学習の出来具合をこれらのことを考えると外すことはできないように思います。
今は、どのような学校へ受験ができそうか、学校説明会や、いろいろな学校が集まり開催されている私立中フェアなどに出向くと個別相談を設けているところもありますので、相談をするのが良いと思います。
ご参考になればと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました