発達障害女子特徴「親友って何?そんなんいらん」

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「親友ってなに?そんなんいらんわあ、うっとうしいやん」発達障害女子は?

 

小学4年生くらいから、その個性ゆえコミュニケーションがうまくいかず、友だちに裏切られることばかりだった娘。

 

いろんな要素があるとは思いますが、この学年頃から中学生くらいまでが一番ややこしい時期ではないかと思います。発達障害という個性があってもなかっても…

 

 

先月6月28日、西宮市で開催された「母親大会」で浪速生野病院心身医療科部長の生野照子氏の講演を聞きました。

 

 

タイトルは、

「これからの子どもをどう伸ばすか—心身医療外来より—」。

 

<外来で診る、時代の様相>

 

・素朴な努力に期待した時代

・競争に焦り、疲れた時代

・自信過剰と浪費に疲れた時代

・今後に気づく不安の時代

・下降に抗せず、落ち込む時代

・イリュージョンに頼る不確定時代

 

お聞きした講義の中で、特に「イリュージョンに頼る不確定時代」という部分について感慨深かったです。イリュージョン、幻影、まぼろし…。その見えない何かに人々は翻弄されている…。

 

生野先生のもとへやってくる多くの子どもたちは深刻で、リストカットなど自殺を図って運び込まれてくる子はスマホを握りしめている…。

 

機械に振り回され自分を見失いリアルな人間関係がない…。セーフティラインはどこにあるんでしょうか。

 

知識の外在化により、ネット知識に占有されて、若いのに電話番号が思い出せない、数日前何をしていたかわからない、思い出せない…など。

 

人間自体にも深みがでてきません。

パソコン、スマホ、アンドロイドロボット。これらは市場経済の世界に、知識のみでなく人格まで吸収されつつある…。

 

特にスマホに、またラインに振り回され疲れ切り、ネットいじめ、単なるライン友だちしか繋がりのない子どもたち。

 

また、大学に合格したある子どもは、入学前にすでにLINEでグループができていてしまっていた、行っても居場所がないってつぶやいたそうです。

 

 

失ってしまった重要な成長課題、それは

 

・幼児期⇒地域との仲間集団

・思春期の葛藤⇒親からの自立

・青年期の哲学的人生観⇒社会と自分を徹底検証

・人生の先輩からの言い伝え⇒生きる知恵・教材

 

 

私たち発達障害を持つ子を育てる上で、学習も大切だけど、ゆっくりながらもこんな基本も親として意識しておきたいなと思いました。

 

LINE、このチャットアプリ、私は中学生には必要ないと思っています。

娘は、去年通っていた中学校でもLINEでかなりもめごとがあったと言っていました。中傷や裏切りがネットの言葉で氾濫して、振り回されています。小学校の時の同じクラスだった意地悪さんが相変わらずネットで娘の悪口を書き込んでいるという。娘にはスマホは時間制で持たせていて、LINEはさせていないけど、いつなんどきその負の部分を目にするかもしれません。

 

娘に、「親友ってなに?そんなんいらんわあ、うっとうしいやん」と心の病気になった人が言っているんだって、というと「すごくいっぱい嫌なことがあったんやろな、可哀想やなお母さん」と感想を述べてくれました。

 

今生野先生と心の中の闇から抜け出ようと頑張っている人がいます。

 

約2年の闘いで、その女の子の書いた絵は真っ黒でしたが、次第に「ひょっこり、ありがとう」それから天使が微笑んでいる顔、大きな木、でもその木はふたまたになっていて、真ん中の穴には「この穴は自分で埋めていくね」…。と小さな字で書かれてあった…。

 

「まだ、闇はあるねん、でも大丈夫!」と立ち直ったのです。

「先生、この絵(講演で)見せてええで」と言って自分の気持ちも伝えてくれたということで、再生への第一歩を歩き始めたと話されました。

 

医師と患者、一番大切なのは「信頼関係」かな。子どもは試します。大人がどう出るか、どこまでやったらあきらめるか。そして測っている。純真が故に大人を試すのですね。

 

子どもたちが日々どんな世界で過ごしてるのか、私たちは知っておかなくちゃいけないですね。

 

今日も読んでいただきありがとうございました