2014年9月6日ビッグ・イシュー開催の東田さんの講演で、東田さんの質疑応答の時間がありました。
東田さんが、ビッグ・イシュー販売者さんの3人のお話を聞いての感想から始まりました。
「先ほどの販売者の方々のお話にとても感動しました。ぼくは誰もが、それぞれの物語を抱えて生きていると思っています。
それがどんなに美しいではなく、それぞれが自分の物語の社会の主人公だと思えることが大事なことだと思っています。ぼくはこれからもビッグ・イシューを応援したいと思っています」
質問者さん
「息子がこちょこちょをしてくれとしつこくせがみます。やめてくれたらと思うのですが・・・」
東田さん
「母の想いはこのあとに話します。それは気持ちがいいからだけではなく、家族がわかってくれているからと思います」
子どもがお菓子しか食べないという相談に
東田さん
「食べる意味を忘れてしまったのではないでしょうか。それだけ傷ついていると考えるより、どうしたら食べるようになるのか、専門家の先生に相談して積極的に食べることに取り組みをすべきだと思います」
子どもが母の頭のてっぺんをかぐ、吸い込むという相談に
「匂いというものは、ぼくは一つの安心材料だと思っています。どんなにいい匂いか、悪い臭いかではなく、匂いを嗅いでいる自分が、その子にとって必要なことなのだと思います。
それでも、家族もいいことだと思っていないので、少しずつやめていくべきです。その方法を聞きたいと言われると思いますが、それを考えるのは親の仕事です(会場笑いに包まれる)」
そして、
「ガマンしているのは、あなただけではない、ということをよくわかるように説明して家族みんなが幸せになれる方法を全員が考えるべきです」
小学校で一番楽しかったことは?
東田さん
「嬉しかったのは、ランドセルを買ってもらったことです。嫌だったのは、自分で決めた学校を『じっとできない』という理由で、やめなくてはいけないという現実に対して誰もどうしようもなかったことです」
これまでがざっとまとめた東田さんの質疑応答です。以下はお母様のお話です。姉とお父様、お母様、4人家族の直樹さんですが、直樹さんのことを「言葉は話さないだろう」と思いながら、しかしいろいろなことを探り始めます。
いろいろな局面で困難にぶち当たった時どうやって切り抜けてきたのですか?
東田美紀さん
「私が直樹を育てる中で、注意しなければならない瞬間やうまくいかなかったことは、なかったことにしようと乗り越えてきました。直樹が望む生き方をさせてあげたいと直樹さんの気持ちや考えを一番大切にしながら子育てをしてきました」
自分の子どもを信じ、可能性を信じてきた美紀さんですね。
簡単ですが、お読みいただきありがとうございました
発達障害女子東田直樹さん「自閉症の僕が生きていく風景」自己肯定感について
画像は<a href=”http://bigissue-online.jp/archives/1010507598.html” target=”_blank” title=”ビッグ・イシュー”>ビッグ・イシュー</a>より