発達障害女子「動物孤児院体験」ハッピーハウスにて

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2014年8月24日の日曜日、お仲間と6人連れ立って大阪府豊能郡能勢町にある「ハッピーハウス」に行ってきました。

 

「ハッピーハウス」最寄り駅の妙見口駅周辺は昼ご飯を食べるところがないので、川西能勢口駅近くのモザイクボックス地下にあるレストラン街で食事をすることにしました。

 

2か月ぶりでちょっと久しぶりに会う女子3人は、1人は活発で物怖じしないタイプ、娘ともう1人はなかなか自分から話せないタイプ、2人は距離を感じるのか照れくさいのかなかなか話しません。

 

時間が経てばなんとかなるでしょ、と子どもたちに任せることにして、取り敢えず、「豆乃畑」のランチバイキングで順番待ちの間、母たち3人はあっという間にお話花盛りとなり、高校受験のことや、夏休みの宿題の進み具合などを弾丸トークです。

 

 

娘は中2、あとの2人は中3。

 

「ねえねえ、Oちゃんは農業がしたいんだって?」

「そうなのよ、もうずっと前から決めているみたいで、宿泊の体験ワクワクしているみたいだよ」

 

 

Oちゃんは、全寮制の高校への進学を視野に受験予定の2泊3日の体験学習に参加して、さらに意思を固めているみたい。すごいなあと感心。

 

中3ともなると、進路はもう決めておかないといけない時期。それがちゃんと方向性が決まっているからいいなあ。

 

もうひとりのKちゃんは、まだ今はなにがしたいかわからないけど、ママは普通科に進学させたいみたいな感じ。

 

私が娘に思うのは、自立。

学業を終えてからしっかり生きていけるようになってほしい。

 

 

 

待つこと30分、ランチタイムが始まりました。プレートを持ってそれぞれがお料理のコーナーへ行きます。お店は豆腐の食材がメインのメニューですが、意外にもみんな喜んであっさりものを選んでいました。

 

 

から揚げ、天ぷら、枝豆豆腐、こんにゃくサラダ、豆腐ハンバーグ、ナムル、豆乳入りプリン、アイスクリーム…をいただき、通称のせでん能勢電鉄に乗り妙見口まで向かうことにしました。

 

 

電車のなかは、天井にたくさんの風鈴がつるされて、都会の喧騒を忘れてしまいます。雨の中、ゴトゴトと音を立て、ゆっくりと走ります。

 

 

乗ること30分、終着駅妙見口駅に到着。

あら~本降りだ…。少し標高があるのか、気温が低い。

 

「ハッピーハウス」からの送迎車を待つ間、駅前の土産店をチェックしているOちゃん。のどかな自然の中、落ち着くようです。

 

ハイキングに向かう人や、私たちのほかにも車を待つ人が何組かいるようで、駅の規模の割に人が多いだなぁ、なんてぼんやり思っていたら2台お迎えの車が来てくれました。

 

車は田舎道を走り、畑や田んぼの中をゆっくりといきます。途中、あれ?なんか道が違う…聞くと、先日からの台風と大雨で国道477号線が通行止めになっていて大きく迂回しているとのことで、道中削れたところや木々が倒れたところがあったりしました。

 

実は、20年ほど前この施設がまだ組織もできていない設立し始めの頃に、私は成犬を譲り受けたことがありました。ベアデッドコリーという犬種で、ムツゴロウさんの家の玄関で寝ていたふさふさの犬と同じタイプです。6年生きてくれました。

 

 

懐かしく思い出しながら、ハッピーハウスに着くと、20年前とは大違いで、大きな組織になっていてびっくり!

 

ひとつしかなかったのに、建物はいくつもあって、つい最近介護専門ハウスもできて300匹以上のねこちゃん、わんちゃん、それに、にわとりやあひるまでいました。

 

さて、案内係の人に説明を受けながら施設全体を回ります。東日本大震災で飼い主さんとはぐれた犬や施設の近くに捨てられていた犬、迷子になっていたとか、安楽死センターにいたとか…大きくなって困ったり、飼い主が年をとって手に負えなくなったりとか…

 

各犬舎には5,6頭の犬が入っています。どの犬も見慣れない人たちが柵越しにのぞくことに驚くのか、何かを訴えるのか吠え続けます。

 

お世話をするスタッフさんは、もしもエサを与える時など気が立ってたりしたら、怖いときもありますよ~まさに命がけと説明していました。

 

「おかあさん、なんで可愛いわんちゃんやねこちゃん、捨てたリするの?」

 

娘の素朴なギモンです…。

 

それでもここに保護されている動物はまだラッキーかも。

この施設がなくなることが理想だけど、増える一方だと案内の方は話されていました。

 

もう何年も前から娘は犬を飼いたいと訴えますが、さてこの施設を見学してどう思ったのでしょうか。

 

介護ハウスでは、目が見えない、動けない、痴呆などの犬が20頭くらいいました。3人ともこの介護ハウスの犬をなでたりして、きっと言葉にしなくても何か分かり合えるのか、長い時間犬たちと過ごしていました。

 

きっとそんなことを言うだろうな~って思ってましたが…

3人が動物のお世話をするこの施設で働けるのか?と聞かれたのは想像通りです。

 

「でもお世話って大変やねお母さん、散歩だけじゃないもんね、お世話ちゃんとしてあげないと、わんちゃんたち病気になったりするんやね・・・」と現実を垣間見たのか・・・

 

なかなか帰ろうとしない3人を促し、また車に乗り妙見口から川西能勢口まで戻ってきました。

 

 

せっかくだからお茶していこうと、カフェにてパンとドリンクでゆっくりしながら、母たち3人は子どもたちを眺めながら、3人可愛いよねえ、意地悪なんて発想もないし、純粋でね、なんて…。

 

 

こういう子どもたちがゆったり育つ社会になればいいなぁ。

電車に乗ってすぐ席を譲るこの子たち、そんな優しさがわかってもらえて広がっていくといいなぁ。

競い合わず勝ったり負けたりせず、友だちを思いやる学生生活を送れるといいなぁ。

 

 

3人の女の子たちがこれからどう生きるか、どう難局を乗り越えていくか…。

母である私たち3人も力を合わせて応援してあげようと誓い合って、別れました。

 

たくさんの動物に触れあう体験をさせてもらったハッピーハウスさんに感謝です。

今日も読んでいただきありがとうございました。