発達障害女子特徴「人権作文」丸写し

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2014年、中二の夏休みも残り4日となりました。

 

一昨日、登校日がありやっぱり困りました…

 

登校日には、人権作文、環境ポスター、書写、読書感想文の提出があります。担任の先生から、「明日登校日だよ、忘れてない?」と電話があり、これはまずいと思ったのか、早速お習字セットを出してきて書き、仕上がるまで2時間!

 

この時点で夜中の12時・・・環境ポスターは母が作り、人権作文も題名だけ書き、あとは母が仕上げました。できあがったのは、朝の4時・・・読書感想文はできないまま・・・

 

結局丸写しして持って行った作文はこれです

疲れました…

 

 

「ホームレス(路上生活者)の人権について考える」

人権のことを考えると、私がすぐに思い浮かぶのが環状線の〇〇駅前で立っていたおじさんのことです。

1年の時、大阪市内の中学校へ通っていました。JR東西線を降りて学校までは歩いて20分くらいです。その途中JR環状線の〇〇駅を通っていきます。

新しい中学にもちょっとずつ慣れて、学校の登下校をする友だちができて、いつも同じ道を通って学校へ行っていたある日、駅前のたくさんの人の中に、そのおじさんが立っていることに気が付きました。

みんな無視して前を通り過ぎていきます。気づいている人もいるかもしれませんが、私が見ている時にはおじさんは1人で立っています。

一か月くらい経った頃、おじさんが誰かと話しをしながらお金を受け取っている姿を見ました。私は、「なんだろう」と気になり、家に帰って母に話してみると、母は、「それは雑誌を売っている人だと思うよ」と教えてくれました。

それから一緒に母と学校へ行く機会があり、母に「あのおじさんだよ」と説明すると、母はおじさんに「最新号を一冊下さい」と言ってその雑誌を買いました。

それは「ビッグイシュー」という一冊350円の、写真がいっぱい載っている雑誌でした。母が買ったその雑誌は、路上生活者が立ち直るために支援している団体が作った雑誌を売るシステムだということで、一冊売ると、販売者には180円の収入になります。

雑誌の表紙には、アメリカの俳優や日本の有名人の写真がいっぱい載っています。表紙をめくると路上生活をしていた人のインタビューや、私にはちょっと難しいお話などの記事が載せられています。

私が全然知らない世界でした。

でも、どうしておじさんは雑誌を売る仕事をするようになったのだろう…。おじさんの着ている服は汚れて黒くなっています。それに髪の毛もばらばらとしていて、一緒に学校に通う友だちは、「なんか怖い」といって気味悪がってちょっと距離を取って前を通ったりします。

私は、母と一緒に通りがかって雑誌を買った時に覚えてくれたのか、通りがかるとにこにこ笑いかけてくれます。

そんなやさしい笑顔のおじさんがどうして雑誌を売る仕事をしているのか考えると、働くところがなくなって路上生活者になって、何日か何か月かしてからどこかの宿泊所に行って、いろんな人と係わりを持ってもう一度頑張ろうと思ったんだろうな、と思いました。

それからは、いろいろな駅で同じビッグイシューを売っている人がいることに気が付きました。私がよく通りがかる宝塚駅の屋根付きの歩道橋の真ん中に売っているおじさんがいます。

ここでも母はおじさんから雑誌を買います。おじさんはにこにこして少し母と話しをします。母に「おかあさん、おじさんのこと怖くないの?」と聞くと「なんで?」と言うので、

 

「だって、お洋服きれいじゃないし、なんかちょっと・・・」と言葉に詰まってしまいました。

母は、洋服が汚かったら怖いのは差別じゃないのかな?と言いました。ドキっとしてしまいました。身なりで人を判断していたかもしれない、と恥ずかしくなりました。

 

大阪市西成区のあいりん地区では、夜回り隊という子どもが野宿生活者におにぎりを配って歩くサークル活動があるとテレビで放送していました。長年支援活動をしている生田さんと、小学生か中学生の男の子たちが、段ボールを敷いた野宿生活者に話しかけていろんな身の上話をするという内容でした。

座り込んでいっぱい話をする交流は、活動している人によると、子どもたちのためになり、将来の成長につながると話しておられました。

路上生活者の人は、石をぶつけられたり、襲撃されたり、人間として低く扱われているとビッグイシューの雑誌の中に書いてありました。身なりが汚れているとか、家がないとかで気持ち悪いなんて言って、関わらないようにしている人がいっぱいです。それは差別じゃないかと思います。

もともとは、雑誌を売るおじさんたちも、こんな風に暮らしておられたのかもしれません。いっぱい苦しいことや悲しいことを経験して、仕事をなくしてしまって、また頑張ろうと、雨の日も風の日も暑い日も寒い日もここに立って雑誌を売っているおじさんたちを冷たい目で見たり、手を差し伸べようとしないことも差別につながると思います。

 

路上生活者の人々は、弱い立場です。家がなくなって住めない、路上で暮らさなければならないのは、日本で暮らす人の生きる権利が守られていないことになるのではないかと思います。

「人権とは、全ての人々が生命と自由を確保し、それぞれの幸福を追求する権利」とあります。

私はおじさんを応援したいから、母と一緒に雑誌を買うことにしています。ちょっと洋服が汚れていたっておじさんは私たちと同じ日本に暮らしている人です。身なりや職業で差別してはいけないと思います。

家があってなかっても、同じ人間です。路上生活者の人も同じように幸せになる権利があります。これからもおじさんを応援したいです。

 

 

この作文をそのまま提出し何事もなかったように人の褌で相撲を取る娘で(苦笑)。後日この作文をビッグイシューに送りましたら、掲載されました。本人曰く、こんな風に書きたいと思っていた、とのこと…。

 

今日も読んでいただきありがとうございました

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