娘が2013年頃通っていたソーシャルスキルトレーニングのスクールは、大阪府下のにぎわったまだ下町情緒も感じられるとある地域です。最寄りの駅から15分くらい歩いたところの長屋の真ん中の家の1階が教室でした。
ここは、学習障害の男の子を持つ知人が教えてくれて、ソーシャルスキルトレーニングに通っていました。
そのころ、ソーシャルスキルトレーニング、という言葉も知らなかった私でしたが、この個性を持つ親子が10組くらい来ていまして、熱心に先生たちと勉強をされていて驚いたものです。
主催していたのは、公立学校の特別学級の先生をしておられたという、にこやかでやさしそうな男性でした。
その先生(仮にS先生とします)は、
「この個性のある子どもさんの特徴として、距離感、というのがあります。並んで歩くとわかります」
距離感…?並んで歩くと近い?…なるほど。
S先生は、そうおっしゃっていましたが、確かにそういわれると思い当たるのです。なんでこんなに近づくの?って感じるときがよくあったので…。
そう、娘と一緒に歩くと、何か歩きにくい。
近い、というのと、寄ってくる…、という感じ。
真っ直ぐに歩いていないというか、だんだん歪んでくるというか・・・。曲がってくるというか攻めてきます。
自律神経失調症かも…?なんて思ったりもしていましたが、医師の診断を受けたりしたわけじゃないのでこれについてはちょっとわかりません。
このことについて、今まで特に夫と話したことがありませんでしたが、(長年一度も)先日ユニバーサルスタジオジャパンへ行った際、駐車場から歩いている時久しぶりに、「ボール一個分くらい意識して離れて歩こうよ」と娘に言ったら、夫も「前気味にくるから歩きにくい」と、言うので、わたし「そうなん?感じてた?」と聞くと、「そうそう、なんか前に来るというか近いというか」とずっと思っていたって。
夫も感じていたんだ。あたしだけかと思ってました。
気にならないのか、気づいてないと思っていたんですけど、おんなじように感じていたんだ。
歩き方ってビミョーに違和感を感じる時ってありますが、娘の場合がまさにそうです。
ヘンに近づき過ぎ・・・な感じでちょっとイライラするときもあるかも…。
といってもいちいち注意していかないといけないものなのかどうか…。でも、
きっとフツーの同世代の子どもたち、とくに女の子たちは「なんか・・・」と言葉にはできないけど、「ちょっと・・・」と思っているのだろうなぁ…。
一般的に30センチくらいの感覚が距離感として最適らしいのですが、パーソナル・スペースというのは、親近感があると狭く、他人に対しては広いものだそうです。
満員電車で不快なのは、否応なしに他人が自分のパーソナル・スペースに入って来るからということらしい。
パーソナル・スペースと肩を並べて歩く、というのはちょっと違うかもしれませんが、距離感という意味では、同じように考えていいのかも。
これから近づき過ぎないよう、歩くときはよく観察しておこうと思っています。今日も読んでいただきありがとうございました