お金の遣い方ってその人そのもの、とかって言われたりします。お金の貯め方もそうではないかと思います。
そこで、発達障害を持つ人にそれが当てはまるか、ということも含めて、そのたとえは本当か?ということについて書いてみようかと思います。
発達障害母である私はその昔、とにかくお金に対する知識がなく、借金をしてまで遣うというわけのわからない人でした。
お金に対するちゃんとした概念みたいなのを持ってなかったためか、お金は遣うためにある、というかお金は遣うものというような位置づけだったと思います。
給料をもらうとほぼその日になくなるし、足らなくなったら前借りまでしてました。あればあるで遣っちゃって、あとの30日間は貧乏生活になるから、1日バイトとか行く。そういう日々を何年も送っていたのです。
こんな私にお金の遣い方、誰か教えてくれてもよかったじゃないの!って今更ながら思います。
私のような子どもは、「ムダ遣いしない」とか「お金を大事にしてね」とか、そんな説明はわかりにくいものでした。
イメージできないのです。何をもってムダ遣いというの?お金を大事にってどういう意味?…となるのです。
私の中では、お金、仕事、人間関係って意味がシンからわかったのは、働き始めて12年くらいしてからだったので、この時期までまるでお子ちゃまだったと思うのです。
社会に出て、付きまとうのはお金と仕事と人間関係が3本柱だと思うのですね。そして、一番管理していかないと困るのが、お金かなと思うんです。
いつも、わけがわからなかったのは、その
「ムダ遣いしない」
とか
「お金を大事にしてね」
という2つのワードでしたが、もう一つ、「自分を大事にしてね」・・・。
よく大人はこの言葉を使います。これもわからない表現のひとつでした。
さて、娘の場合、すぐ欲しくなるのが文房具。見ると欲しくて仕方ない、買いたくて仕方ない。こんな時は、何を言っても聞き入れません。
中学生女子でなくても可愛いボールペンなんかの新作があったら欲しくなっちゃいます。そしてこんな「あ~また“ムダ遣い”しようとしている!という場面に直面したんですね。
この日は、雑貨店で見つけたふでばこでした。でも、娘はふでばこは軽く30個くらいは持っているんですよね。だけど、案の定欲しいと言い始めました。キタ!
しかし、ある手を使い始めてからうまくいくようになったんですヨ。
それは、この言い方はどなたかにとってはご不快かもしれませんけど、娘に言うある言い方があるのです。
それは「ねぇ、そのふでばこいくら?〇〇円でしょ?だったらもうちょっと我慢してお金を貯めて、あのお店(あるブランドの店)にあった素敵なのを買うことにしようよ」っていうことなんです。
納得してるのかどうなのか、娘は「そうだねお母さん、今日買わなくてもいいか…ぁ。あのお店のふでばこ買えるようにおいとくよお金」。
というので、ここでは買わなくて済むことになるんです。ふでばこは一件落着ですが、毎月買う雑誌やカタログを見てもその欲望はゴールがありません。それはしつこいです。しかし、私もしつこいです。
頑張って言います、(欲しいという)○○のバッグ?(欲しいという)〇〇のぬいぐるみ?いやいやどうせなら一番高いやつ買おうよ!だからそれまでお金貯めておこうね。
こんな言葉をわたしにも誰かそうやって言ってくれていたらこんなに金遣いの荒い女にならなかったんじゃないかと思ったりします。
兄弟や親にも「あんたバカなんじゃないの」と言われたりしていました。でもやめられなかったのです。もっともな理由もなかったし、結構稼いだりした時期もありましたし。
このことについて、やはりお金の遣い方はその人間のパーソナリティだと思うので、発達障害のある人は、とっても気をつけておかないといけないと思うのですね。
具体的に『1000円まで使おうね!」がよろしいように思います。
今日も読んでいただきありがとうございました
この記事に以前いただいたコメントを掲載させていただきます。
娘のことをちょっぴり発達障害かな?と思っている母です。
私自身もちょっぴり発達障害かな?ですが、お金に関しては結構しっかりしてます。いえ、むしろ人のことを考えずに、十分に支払わないで貯め込むタイプの発達障害です。ところが、娘は、あればあるだけ使っちゃうのです。筆箱30個に笑っちゃいました。うちにもその位あります。(娘は中学1年生) なんで使っちゃうのか理解できなかったんですが、そういうパターンの子もいるんだと安心しました。
あおさんより